生コン偽装

コンクリートミキサーに運ばれる生コンクリートの配合は、
セメント1、砂3、砂利6の割合にして撹拌したものです。


神奈川県の六会コンクリートは、
砂の代わりに溶融スラグ(廃棄物や下水汚泥の焼却灰等を
1300℃以上の高温で溶融したものを冷却し、固化させたもの)を使用して、
建築基準法違反を犯しました。



耐震偽造が起き、その後建築基準法改正により、
より安全性を高めることが進んでいる中で、
構造上最も主要なコンクリートの偽造を行った訳ですから、
法令無視もはなはだしいことでした。



生コンクリートの品質は、経産省が認定するJIS(日本工業規格
によって管理され、生コンを製造する工場をJIA指定工場とし、
そこから出荷される生コンは「安心に使用できます」という
お墨付きを与えられています。

ですから、「偽装はしません」という証明書なのです。しかし、工場への立ち入り検査は滅多に行われることがありませんから、製造側の良心に任せることになります。それをいいことに、六会コンクリートはコストダウン(不当な利益)の一環として行っていました。同社は10年以上前から、砕石の産地偽装を行っていたことも発覚し、JIS認定を取り消されました。

住宅会社や工務店は、JIS工場から購入して基礎に使う生コンを使っていますが、こんな偽装をされますと、分からないまま住宅を引き渡すことになりますから溜まりません。まして、お施主さんにとってみれば欠陥住宅をつかまされた思いになります。

基礎の配筋検査はキチンと出来ますが、生コンは受け入れ検査はあるものの、配筋検査ほど重要視はしていません。これからは、決められた受け入れ検査をしっかり行うことが、このような偽装を防ぐ元になります。
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