ある工務店社長のつぶやきー嬉しいこと、悲しいこと。


引渡しの日に、手続きが全て終わり、
ホッとしていましたら、
お施主さんの奥様が手作りの
お赤飯と煮しめを皆の分用意してくれました。



また…



お子様たちが描いてくれた家の絵を頂きました。



そして…



「ありがとう!家を大事に使います」と
書かれていました。
ご主人は、数枚のビール券を
「気持ちだけ」と渡してくれました。




とても仲の良い家族で、
家が出来上がるまで、時々見学に来ていました。

子供たちは、
友達を連れてきて、「
ここが私たちの家になるの。
ここがキッチンで、ここがお風呂場、
ここが私の部屋になるの」と、とても嬉しそうに、
自慢をしていました。




長い間、アパートにお住まいになられ、
つましい生活をされて頭金を貯められたそうです。

そして、
念願の新築を建てられることになり、
縁があって私たちが家づくりの
お手伝いをさせて頂きました。

家族みんなの期待を背負っていましたから、
社員、職人一堂、
「絶対喜んでもらえる家を造ります」と、
この家族に誓いました。




そして…



引渡しの日を迎え、
家族の方々から暖かいお礼を頂き、
「この人たちの家を建てられて本当に良かった!」と、
胸を撫で下ろしました。



子供たちの描いてくれた絵は、
応接間に飾っています。宝物です。




この方の引渡しが済んで一ヵ月後、
奥様から「両隣の家から“音が煩い。
臭いが漏れてくる”と言われて困っています。
何か対策はありませんか?」と、
電話が架かってきました。




早速、飛んで行って、
音の測定や臭いの原因を調べましたが、
異常は感じませんでした。

どちらかと言えば、
両隣からの音や臭いが漏れていたようです。




古い家の周辺に新しい家を建てますと、
人間関係ができていないこともあり、
些細なことで煩く言う人もおります。

悪く言えばやっかみですが、
近隣は難しいですね。奥様は、
建築前も入居後も、
挨拶のしるしを持って丁寧にご挨拶したのですが。



そこで、
もう一度私たちと一緒に手土産を持って、
“音や臭いが出ないように注意します”と、
再度ご挨拶に行きました。



その後は、
苦情が来なくなりましたが、
何かとても悲しい気分になってしまいました。
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