マンションから戸建てに


今までマンションにお住まいになっていた方が、
戸建ての注文住宅を求めるとき、
とても大きな違いがあることを頭に
入れておかなければなりません。




それは、マンションは平面、
戸建ては立面ということです。



今まで、何をするにも同じフロアーの中で
左右感覚しかありませんでしたが、
戸建ては2階、若しくは3階というように
上下感覚が加わります。



また、マンションは全体の中の一つですから
水周りを除けば間取りは自由に変更することが出来ました。
しかし、戸建てはマンションの共有部分を
全部入れ込まなければなりませんので、
どうしても制限が出てきます。



マンションは一つの空間を自由に使えますが、
戸建ては建ペイ率とか容積率とか北側斜線とか
道路斜線など、法的な規制が入り、
注文住宅とは言え、自由気ままに造るわけには行きません。



また、東西南北の方位によって、
間取りの作り方も変ってきます。
近隣との窓の位置を考えることもあります。



さらに、1階と2階、3階の使い分けを
どのように考えるかがとても大きな要素になります。

簡単に移動できたマンションと違って、
今まで経験のない階段を使うことになりますから、
間取りや水周りの配置、階段の場所、
上下の音の配慮などなど、

マンションでは考える必要がなかったことが
山済みになります。



それから、マンションから
戸建てに住み替える人の多くは、
木をふんだんに使いたい欲求がある反面、
マンションが持っていた都会的なセンスも
忘れたくありません。



どこもかしこも木だらけの家には
抵抗を感じてしまします。



その辺をよく施工住宅に伝えないと、
「何だかピーンと来ない?」という
プランにぶつかることが間々起こります。



例えば、マンションで使用されていたフローリングは、
木の風合いを出しながら、かつハイテック感覚があります。

それをイメージしているところに、
節が入っている無垢材のフローリングを提案されますと、
「うちは居酒屋仕様じゃないんだけれど?!」
というようなミスマッチが起こります。



また、マンションの壁や天井は
ほとんど白っぽいクロス仕上げだったのに、
戸建てになると壁や天井にも、
塗装仕上げとか珪藻土など意匠性のある
仕上げも可能になります。



それはそれで嬉しいことですが、
床壁天井とのバランス感覚もありますから、
業者の提案してくることを
鵜呑みにするわけには行きません。



戸建て住宅を行なっている業者には、
マンションと違って戸建て住宅の流儀があって、
良かれと思って色々提案してきますが、
マンション生活に慣れた人にとっては、
ちょっと違和感があるかもしれません。



まあ、反対に言いますと、
戸建て注文住宅はとても複雑な要素が
多いということになります。



マンションなら簡単にできたことが、
構造上の配慮、近隣上の配慮、
法的な配慮によって、
そう簡単にはいかないことがあります。



一方で、マンションでは味わえない
醍醐味もあります。



地面に接した庭を作ることも、
ウッドデッキを自由に取り入れることも、
自分の気に入る玄関ドアや外構も、
そして気に入った色の外壁塗り壁も。
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