「健康住宅ってうさん臭いョ。」
わたしは健康住宅を提案しているのですが…
自分自身が健康住宅を提案していながら、
健康住宅という言葉にうさん臭さを、
感じていたところがあります。
それは…
まわりを見渡すと、建築家も、住宅メーカーも、工務店も、
猫も杓子も、健康住宅ですよね。(ブームでしょうか?)
F☆☆☆☆建材を使っているいからとか…
24時間換気だからとか…
総ヒノキ木の家健康住宅といいながら集成ヒノキだったり、
木の家健康住宅といいながら木の香りがしなかったり、
健康住宅といいながら壁はビニールクロスだったり、
人が触れる場所に新建材塩ビ素材だったり、
高断熱高気密・樹脂系塗り壁がチヤホヤされたり。
基準がないから、なぜかうさん臭いですよね。
『あなたは、そう感じませんか?』
しまいには「そんなにこだわんなくても…」
そんな意見が聞こえてきます。
わたしが思うには…
健康住宅であることは、ごく当然なことだと思うんですね。
住まいにとって不健康住宅なんって、
あっちゃいけないと思います。
そうすると、健康住宅ということ事態、
うさん臭く感じてしまいます。
わたしだけでしょうか?
で…
最近よくいわれるLOHAS/ロハスは、
あなたもご存知のように、
健康や持続可能な社会生活を心がける、
生活スタイルのことを表現しています。
自分の健康と地球の環境を考えた生活をしていこう、
ということなんですね。
ロハスのテーマにもあるように、
サスティナブル(持続可能な…)を考えていくと、
ようはサスティナブルハウジング=持続可能な住宅建設。
サスティナブルハウジングのキーワードとして、
「長寿命」「リデュース(発生抑制・長寿命化)」
「リユース(再利用)」
「リサイクル(再資源化・再生利用)」「省エネルギー」
を考えていくと…
必然的に健康住宅になり、経済的な、ストレスのない、
あきのこない長持ちする住まいが可能になると思ってます。
サスティナブルを考えると、
使える材料と使えない材料の見極めが簡単いつきます。
「だって持続可能ですからね。」
また、コストや耐久性を考えて、合板や石膏ボードも使うけど、
直接人が触れる壁はビニールクロスじゃなくて、
自然素材の塗り壁にするとか、
床は複合フローリングじゃなくて、
無垢フローリングになっていくのではないでしょうか?
それが、リデュース、リーユース、リサイクルに、
なっていくような気がします。
また、建物空間もサスティナブルを考えると、
可変(動)空間になってきますね。
次世代を見すえた空間ですね。
それらがそこで住まう人にとっても、
安心、安全な、サスティナブルな健康住宅に、
なってくるのではないでしょうか?
住宅建設側の使いやすさだけで提案してきた、
ビニールクロスや複合フローリングのなどの塩ビ素材は、
もう使うのは考えなくてはならない時期にきています。
サスティナブルを使うと、
いままでどこを選んだらよいのか分からなかった健康住宅、
「健康住宅って何?」の疑問がとけます。
きっちり線引きができそうな気がします。