ヒノキの由来は、「火の木」

ヒノキの由来は、「火の木」
つまり火お越しに使う木に由来するといわれます。

火を起こせるほど内部まで良く乾燥していて、
狂いも生じにくいという特性を持ち、
古くから建築に用いられてきました。

「木曽ヒノキ」で有名な長野県木曽は、
江戸時代から森林保護が行われており、
天然林のヒノキは高価な銘木です。

戦後ヒノキも杉と同様に拡大造林され、
産地名柄としては奈良県吉野や三重県尾鷲などが知られています。

針葉樹の中では生長が遅く、同じ樹齢の杉より伐採期が遅いため、
どうしても杉より割高になります。

木を見ると、心材と辺材の差があり目立たない、
控えめな表情をしています。

辺材は黄色っぽい白色で、心材は淡い桃色。
美しい艶のある木肌は緻密で、独特の香気をもちます。

耐久性にすぐれたヒノキは、家の各所に用いられますが、
特に建物の寿命の影響する柱や土台に最適です。

緻密な年輪はかたく、虫がつきにくい成分を含有し、
心材は耐朽性の高さでも知られています。

「ヒノキ風呂」も、ヒノキの耐久性を活かした使い方です。
また、加工性も優れ、丈夫で美しい木目は内部造作や家具、
工芸品にも用いられます。

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