不快な結露はなぜ起きるのか?
? 四人家族で10ℓ
4人家族の家庭で1日に発生する水蒸気量は約10ℓ。
そのうち半分は人体から出ています。
部屋と部屋の温度差、
あるいは同じ部屋でも真ん中部分と窓際、
押入などの温度差が大きいと、
水分は温度の低いところで結露する事があります。
? 飽和水蒸気量
結露は温度と湿度のバランスで起きる現象です。
空気中に含まれる水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)は、
温度が高いほど多く、低くなるに従って少なくなります。
室温が下がると、
それまで空気中に漂っていた水蒸気は含みきれなくなった分だけ、
気体から液体に変ります。
また水蒸気は、
石膏ボードを透過してしまうほど分子が小さいので、
どこへでも移動して、
均一に分布しようとする性格を持っています。
この同じ量の水蒸気を含んだ空気が、
窓の表面付近に行って急激に冷やされると、
飽和水蒸気量を超えた水蒸気が水滴となって、
ガラスやアルミ窓枠の表面に付着します。
これが結露です。
冬、電車に乗ったらメガネがくもる現象も同じ原理です。
? こわいのは壁内結露
結露にはガラスや押入の中の壁などに付着して、
発生するやっかいな「壁内結露」があります。
壁内結露は石膏ボードや断熱材を透過した、
水蒸気が壁の内側で冷えて結露するものです。
水蒸気を吸った断熱材のグラスウールなどは、
濡れ雑巾のようになり、断熱性が著しく低下します。
また土台を腐らせたり、白ありの温床になり、
住宅の寿命を縮める事になります。
結露は住宅の耐久性を弱め、カビやダニの繁殖の原因になります。
ではどのような対策が必要なのでしょうか?