いま最も注目される珪藻土の問題点。
いま注目される建築材料のひとつに…
珪藻土単独、または、珪藻土の含んだ量が少なく、
樹脂の含んだ量が多い商品もあるようです。
珪藻土は800万年以上前に、
そう…人類が誕生する前?
湖底や海底にいた植物性プランクトンが化石化したものです。
主成分は珪酸質で、
珪酸は除湿材の原料として知られるように極めて吸湿性が高く、
無数の小さな穴がある「たくさん孔のある構造」になっており、
この構造が調湿や化学物質の吸着作用をもたらします。
さらに消臭効果もあるといわれています。
現在、自然素材の建材としては多く活用されていますが。
実は…
珪藻土だけでは壁材等として固めることができないため、
他の材料が配合されています。
この配合剤の中には化学物質が含まれている場合もあり、
せっかくのたくさん孔のある構造もつぶしてしまうことがあります。
問題なのは、珪藻土などの素材は、
吸着した化学物質を分解するものではないと言うことです。
温度・湿度の変化に合わせて、
吸着した水分同様に化学物質も再放出してしまいます。
また固化材として合成樹脂や、
どんな建材でも問題になる防カビ剤については含有量、
含有の有無の確認をする必要があるようです。
その他にも、着色に有機顔料を、
使用している場合もあるようですし、
珪藻土材と壁下地に、接着剤の役目をする下塗シーラーを塗布。
(化学のりのケースが多くこれも問題ですね。)
珪藻土は樹脂で固めたり、
1000℃以上の高温焼成によって、
機能を阻害あるいは消失があるのです。
珪藻土建材と言っても多種多様です。
中には単なる珪藻土入り建材もあります。
目的にあった珪藻土建材を選ぶためには…
ある程度の基礎知識が必要なようですね。