得意、不得意


あるリフォーム会社に、
何度もリフォームさせてもらっているAさんから、
「和室二つあるが、一つを茶室にしたい。
見積もりして欲しい」と、依頼があったそうです。

本当は経験がない工事ですから断ればよかったのですが、
ここで断れば折角良い関係を続けてきたことが無になると思い、
「分かりました」とプランと見積もりを作ることになった。




普通このような場合は、茶室リフォーム経験のある会社を紹介するとか、
経験のある大工さんを見つけてくるとかするのですが、
折角の機会を与えられたので、自分で本や資料を集めて勉強して、
それらしいプランを作り大工さんに相談したそうです。




しかし、何人かの大工さんは、
「茶室は経験がないからできない」と言われ、
困っていたら、塗装屋の社長から「経験のある大工さんがいるよ」
と紹介され、その大工さんにお願いすることになった。



そして、プランを見てもらい一部修正をして、
見積書と一緒にAさんに出しました。
ところが、しばらくしてAさんから「お茶の師匠にプランを見せたところ、
“作法もわきまえない作り方を提案するような会社には頼むな”
と叱られてしましました。
聞いていなかったが、茶室やったことあるんですか?」と、

怒りの言葉を投げかけられたそうです。
「いや、申し訳ありませんが、初めてです。
和室の延長でできると思ったので、お引き受けしました」と話すと、
「あなたを信用した私が間違いでした。
今回の件は無かったことにしてください」と、お断りされたそうです。




幸い、この茶室が完成したとき、
Aさんから「一度来て見てください。
これから参考になると思いますから」と、
有難いお誘いを受けました。行ってみたら、
自分が作ったプランとは大違い。
顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたそうです。



このリフォーム会社は、
一般のリフォームについてはキチンと行っておりましたので、
Aさんからそれ以降も細かいリフォームや
修理などを頼まれているそうです。

やはり餅屋は餅屋です。得意な仕事と不得意な仕事は、
どの会社にもあり、不得意な工事を無理に請けることは、
信用問題につながりますね。




リフォーム会社には、それぞれ生い立ちがあります。
大工上がり、内装上がり、塗装あがり、水周りあがりなど、
みな違います。

やはり一番得意なことが何なのかを調べて、
プランや見積もりを頼むことでしょう。

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