やっぱり見えないところは気になりますよね?


商品として市場に出されるモノは、
見た目9割を凄く意識して、
デザインや色や形を好ましく装いますね。

中味はしっかりしているのは当たり前! 
瞬間的に「欲しい!」と感じさせなければ、
競争に負けてしまいます。




ところで…



テレビやパソコンの中を見られたことありますか?
 変に触ると壊れて直せないと思って見ませんね。
まあ、
修理のプロが故障のときに裏蓋を剥がして見るくらいでしょう。
もっとも、問題なく動いていれば剥がす必要はありませんから。




これと同じ感覚で、
モデルハウスや建売住宅を見て決めるのは、
ちょっと危険です。そうは言っても、
「この壁を剥がして骨組みを見せてください」。
「ハイ、分かりました」とはなりませんね。
これが出来上がった住宅を購入するときの不安です。





多くの方々は、
骨組みは大丈夫と信用するしかありませんから、
完成したものを見て判断するより仕方がないのです。
後は、価格と使い勝手やセンスとを天秤にかけて、
幾つかの実例を見歩き、
自分に一番合いそうな住宅に決めます。




しかし、人間の骨格がレントゲンで確認できるように、
住宅もレントゲンで確認できれば、
購入時の判断材料になるのですが。




まあ、骨組みを見ても、
ちっとも面白くありませんから、
外観や内装が自分のセンスにあうかどうかの方に
興味がいってしまいます。
「骨組みなんて見ても分からないし、
今は耐震施工に対して厳しくなっているから、
大丈夫でしょう。それより格好よく使いやすい
キッチンやお風呂や洗面台が欲しいし、
後は間取りでしょう」と、考える人がほとんどです。




これって…



欠陥住宅が騒がれる前と全然変わっていません。
本当は家の骨組みの仕方によって、
生活の仕方も変わるのですよ。
それは、家全体の荷重を何で支えるかで決まります。




骨組みは、
柱で支えることと壁で支えることで
成り立っています。
主に柱で支える造り方は、
柱を縦軸に梁を横軸に組み合わせるものです。
壁で支える造り方は、
パネルにした壁をつなぎあわせて造るものです。




「それなら、柱で支えても壁で支えても、
生活の仕方は変わらないでしょう?」と、
思いますね。ところが、違うのです。
広いリビングや大きな開口、
一階に車庫を造る場合、柱で支える造り方の方が容易で
安全性は高いのです。壁で支えようとしますと、
壁面積が必要になり、
間仕切り壁を増やさなければなりません。




マンションの大半は、
鉄筋が入ったコンクリートを柱・梁に使いますから、
大きな空間が取れます。
また、古民家を想像してみてください。
太い柱と太い梁がむき出しになっており、
内部は広く使えるようになっています。
大家族に合った家造りだったのです。





「じゃあ、全部柱と梁で骨組みをすれば
問題ないのでは?」と、思いますよね。
しかし、アメリカでは、
ほとんどの住宅が壁で支えるツーバイフォー工法で
家造りをしています。この違いは?
 どうしてなのでしょうか。





軸組みでは、
柱と梁をつなぎ合わせる技術が必要ですから、
経験の差によって家造りにバラツキがでます。
それに対してツーバイフォー工法は、
床と壁のパネルを作る要領で骨組みを造りますから、
技量の差は余りでません。




そして、早く施工できる。
また、個人のプライバシーを尊重することから、
部屋数が必要だった。
このようなことでアメリカでは、
壁で支える造り方になったのです。
また、柱で支えるより壁で支えた方が、
価格メリットがあったことも見逃せません。




日本も大家族から核家族に変化していく段階で、
この壁式工法を採り入れる施工業者や、
それを受け入れる消費者が増えてきたことになります。
まあ、柱式か壁式かは、生活のスタイル、
家族構成、価格などを考えて判断する
必要があることを知ってください。




そして、大事なことは、
骨組みが見えるうちに建築現場に
足を運ぶことです。
柱式と壁式の両方を必ず見ましょう。
また、同じように見える柱式でも、
いろんな造り方がありますから、
その違いを施工業者に確かめてみてください。




ちなみに・・・
「健康シラス壁の家」全て天井はあらわし天井です。
梁材(横架材)の構造美がきれいです。
もちろん手抜きはできません。(´∀`*)
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