植物性繊維・麻つた(すさ):塗り壁の家 左官 素材


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南九州・中霧島地区で採取される
珪酸・アルミナ成分を含んだ火山灰(シラス)…



天然焼成したマグマセラミックが
主な原料です。



これを基材に、天然粘土
食用綿花粉末・海藻粉末
無機質顔料・麻繊維
鉱物系つなぎ材・海藻糊などを
混合して左官
シラス塗り壁材にします。



優れた吸放湿性や断熱性、
消臭・空気清浄効果のほか、
シックハウス症候群の原因となる
有害化学物質を吸着する作用も
注目されています。



また、
マイナスイオンまでも発生しています。




きょうは…
そんなシラス塗り壁材(塗り壁の家)の
内装材:薩摩中霧島壁・ビオセラの
成分の一つを紹介します。



塗り壁の家・シラス塗り壁/麻つた(すさ)








素材のつなぎ材の役目をしている、
麻つた(すさ)についてです。
*写真がシラス塗り壁材に入っている
 麻つた(すさ)です。



(社)日本左官業組合ホームページ
素材と工法よりご紹介します。




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すさの用途は壁の補強、
亀裂防止、曲げ強度を向上させ、
また作業性の向上効果もあります。



塗り壁材料に弾性力を持たせ、
鏝伸び、鏝ばなれをよくし、
すさによって保水効果も期待できます。



関西では「すさ」と呼び
関東では「つた」と呼ばれています。



土とともに藁すさが古代から使われ、
紙すさも法隆寺で使われていたと
左官博士の山田幸一先生は書いています。



明治以降、
下地として木摺りが用いられ、
漆喰すさも麻すさが使用
されるようになりました。



昭和30年ころまでは藁、
マニラ麻、ジュート麻、日本麻等、
天然の植物繊維がすさの主材料であり、



各地域の産物によって作られる
特殊性のものもありました。



すさの素材は使い古され
廃材によって生産されきたものが多く、
まさしくリサイクル製品の
手本みたいなものです。





現在では化学繊維である
グラスウール、ナイロン、
ビニロン等の誕生によって
最初からすさとしての機能を持った
商品が製造されています。




天然のすさの特徴




天然のすさは繊維が
細かい枝状になっており、



これが塗り材料の付着効果を高めており、
鉄筋コンクリートで言えば
異形鉄筋であると表現できますが、
そのため絡みつきが強く、
良く解してから練り合わせる必要があります。





化学繊維の特徴



化学繊維は引っ張り強度が
天然繊維よりはるかに大きく、



長さ、太さの寸法が用途に
合わせて製造可能です。



形状は一般には統一化され
丸棒鉄筋のようで、
付着効果は天然繊維より劣ります。



しかし塗り壁に混入した際には
分散性は優れています。




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シラス塗り壁材を
割れにくくしているひとつに、
天然麻つた(すさ)があったんですね。



自然の力をうまく
発揮しているようですね。




次回は…
鉱物系つなぎ材について投稿します。
お楽しみに…(*^o^*)
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