家はいくらかかるか?

情報がありすぎ、かえって分からないのが住宅の値段ですね。

しかし、答えは簡単ですよ。
住宅金融公庫の建設費単価を見てみると一目瞭然です。

例えば、現在の福島県田村市の平均建設費単価を見てみると。

在来工法では、・・・・・・・・・50.92万円/坪。
2×4工法では、・・・・・・・・55.66万円/坪。
プレハブ(木質系)では・・・56.49万円/坪。
プレハブ(鋼鉄系)では・・・59.90万円/坪。

 
これが住宅金融公庫を利用して建てた人の平均単価です。
(平成13年度物件)

これは平均値だから、自分は希望が多い方だ、
こだわりが強い方だ、
と思う方はもっと費用はかかるってことですね。

データーからは、坪40〜50万円で住宅を建てた人は、
5、6%しかないことが分りますね。

住宅金融公庫のデーター、
全国の市町村の建設平均値が掲載されています。
住宅金融公庫の先頭ホームページへ。
「個人のみなさま」→「お役立ちセミナー」→
「住宅知っとく情報」と入り、「地域の平均工事費を知りたい」
チャック下さい

それにしても日本の住宅はなぜこんなに高額なんでしょうか?

私は健康素材のこだわった建物で、
45坪ですべてコミコミ価格で、
坪38.8万円だと考えてます。(税別)

子育て世代の私が購入可能な範囲です。//(^^)//

それにはこんな努力をしています…
例えば、私は100円で売る為に60円で仕入れる。
(売価主義・プライス重視)利益=努力の成果です。

通常の工務店は、120円で仕入れたものを、
150円で売る。(原価主義・コスト執着)

お客様が一番気になるのは、
いくらかかるかというプライスですよね。
決して原価(コスト)ではないですよね。

お客様から選ばれる会社になる為に、
コストダウンに執着するのではなく、
プライスダウンという観点をもつ事が重要だと考えています。

そんな考え方から、
2年間メーカーと何度も何度も納入価格交渉をしました。

「そんな価格じゃ出来ないよ」と、
罵声を浴びせられた事も何度も経験しました。

いまは私の考えを理解していただき、
建材や住宅設備の価格が決定しました。
当然良い物を安くということです。

いまは各メーカーさんの協力に感謝しています。

また、協力業者さんや職人さんには…
メーターいくらとか?
平方メートルいくら?ではなく、
この物件で材料費がいくらかかて、
経費はいくら必要なのか?という考えに立ってもらいました。

そうすると建物規模が大きくなると、
高額金額になるのではなく、
規模が大きくなれば、総額が小さくなるようになりました。

当然考えが理解されず、協力会社さんが変った職種もあります。

多くの工務店は、
競争激化による安易な値引きや利益の低下によって、
チラシ・広告費の捻出が出来ないでいます。
もちろんお客様のアフターもおろそかになります。

私も2年前までそうでした…
広告宣伝が出来ないという事は、お客様が当然集まらず、
受注が取れず、そして売上ダウン。
社員が自信を持てず、士気が下がり、
更に売上がダウンするという悪循環に入っています。

その傾向が一番強いのが地縁・血縁関係に頼った、
わたし達「工務店(請負業)」なんです。

最近のお客様は、「地縁・血縁」など通用せず、
親戚が工務店でも、「ハウスメーカー・FC」に、
頼む傾向が年々増加しているのではないでしょうか?

実際、住宅作りを請け負う時に、
つくって見なけりゃわからない、
値段設定になっているからだと思いますね。

「安けりゃ安いなりに」「高けりゃ高いなりに」と、
この様な値段設定では、お客様は不安になり、
工務店に対して警戒バリアーという厚くて、
高い壁を作り、近寄らなくなるのです。

「どんな仕様で、どんな間取りで、
どの位の性能の家が、いくらである。」ということを明確にする事で、
お客様も自分に買えるものか、そうでないかを知る事ができるのです。

経営とは存続することではないでしょうか。
会社が存続することで、
お客様への最大の社会貢献ではないでしょうか。
「選ばれる工務店」を実践するために。
頑張ります。

あなたはどんな工法(工務店)がいいですか?

公庫のデーターでは、在来木造工法は一番平均価格が低いですね。
ということは、あなたのこだわりを一番いかすことのできる、
工法ではないですか?

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