夏をもって旨とすべし。

「つれづれなるままに、日ぐらしすずりにむかひて、
こころにうつりゆくよしなしごとを、
そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ。」

あまりにも有名なこの序文で始まる徒然草

吉田兼好は「徒然草」の中で
「家のつくりやうは、夏を旨とすべし」
とかいています。

日本の高温多湿といった気候条件に対する対処で、
その当時はまず風通しを第一に考えて、
家づくりをしなさいという事でした。

とにかく通風を良くし、簾をかけ、
打ち水をして涼を採るしかなかったわけですね。

これは今でも非常に大切な事ではあります。

では、冬はどうしろと書いてあるかというと、
「冬はいかなる所にもすまる。」です。

冬の寒さは当時、家の建て方ではどうにもならなく、
体を動かして、仕事をして体を発熱させるか、
貴人は十二単のように厚着をして、
寒さをしのいだのです。

では今の時代に健在だったら、吉田兼好は…
冬は何とこたえるでしょうか?

あなたも考えてくださいね。

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