ある工務店社長のつぶやきーコストは上がるばかり。

08/07/02

原油の高騰から、
何でも物価が上がるばかりで、
厳しい情勢になっている。

住宅資材も次々に値上がりして、
原価も１０％は上がっているし、
売価は競争が激しくて
上げらないから困ったことだ。

特に鉄やコンクリート、
木材などの主要な資材は待った無しで
上げてくる。

契約済みの住宅は利益がドンドン
無くなってしまうよ。

こんなことでは、
我々も困るし、お客様も困まるよ。
値上げした部材メーカーも
同じように困っているし。

儲かるのは資源国だけのようだ。
割を食っているのは資源がない国とその国民かね。

材料の高騰だけでなく、
来年１０月１日以降に引渡しをする全物件は、
２０００万円の供託金を積むか、
指定された瑕疵保険に入ることが
義務付けられるようだ。

２０００万円の供託金を積める
中小企業はいないから、
嫌でもなんでも保険加入をしなきゃならない。
その保険料は業者が負担しなければならない（涙）。

去年の建築基準法の改正では、
設計費用も上がり、
時間も以前の数倍掛かるようになった。

瑕疵保険が実施されると、
２回の現場検査があって、
工期が延びる。
工期が延びれば、当然コストは上がる。

新しいお客様を見つけるのに、
今までは紹介に頼っていた会社ですら、
チラシを配布したり、
ホームページでアピールしたりしなければ、
ならなくなってしまう。

ホームページは立ち上げれば、
いつも更新やポータルサイトに
登録しなければならないし、
これらの費用も増えるばかりだ。

さらに、景気が良くない？んだが、
人手は足りない。
待遇も今以上でなければ来ない。
人件費のコストも上がるばかり。
上がらないのは、社長の給料だけか。
と言いたくなりますよ。

まあ、そうは言っても、
受注が少なくなれば会社は継続できないから、
少しでもコストを切り詰めて
家づくりを続けるしか手はないよ。

諦めれば、今まで引き渡したひとたちに
迷惑やら損害を与えちゃうから、
頑張ってこの厳しい環境を乗り越えて行こう。

現場一回りしてくるか。
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