お客様からの質問。

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今日お客様から
こんな質問メールが届きました。
わたしの解答をこの場で公開します。



『こんにちは。』
ご質問ありがとうございます。
わたしなりに解答させていただきます。



珪藻土の問題点は、
「亀裂などが生じしやすい」という点があげられ、
「カーボンを入れたり、
樹脂を入れたりして機能が低下する」
という指摘がありました。
このほか、問題点はないのかということです。



珪藻土もシラス壁も、原材料だけでは、
塗り壁材として、製品になりません。

原材料である珪藻土もしくはシラスと、
固めるための「硬化剤」、原材料と硬化剤を
結びつける「つなぎ材」「のり」
その他もろもろがうまくミックスされて、
自然素材の塗り壁材が出来上がります。


問題なのは、
この「硬化剤」や「つなぎ材」「のり」に
化学物質が含まれている。
「ただの自然素材といわれるもの」が
多いということです。

化学物質。わかりやすくいうと、
樹脂系つなぎ材・のり等は・・・
珪藻土やシラスのもつ、
粉体として非常に微粒で、
かつ一粒子が不整形をなした、
洞窟がたくさん持ち、
粒子に隙間が複雑に
入り込んだ状態になっています。
この空洞が体積の半分以上あり、
調湿や消臭を実現しています。

その孔をふさいでしまうことになります。
素材の特性が生かされなくなります。

じゃあどうするか?

珪藻土はいろんなメーカーさんが
販売しています。
珪藻土の原材料20%位から
70%のメーカーまで、
視野の大きいあるメーカーは
原材料20%位といいます。
樹脂系つなぎ材・のりだそうです。
原材料が少なくて、
どれだけの素材効果が得られるか?


最近では、珪藻土の発がん性についても、
小さい数字ではありますが言われています。
また、珪藻土は硬化時にひび割れが
発生しやすい欠点があります。

シラス壁は原材料60%。
最大65%。自然素材100%です。

素材に何をもとめる? ですね。



シラスは、使用されるようになってから、
年数が短いので不安がないのか。
問題点はないのだろうか。
珪藻土よりよければなぜ普及しないのか、
知られていないのか、
コストは本当のところどうなのか。

シラスの主成分は珪酸で、珪藻土とほぼ同じです。
製造工程で珪藻土と違って焼成されない点、
100%自然素材ということで、
上記の安全性もまします。

収縮係数が小さいこと、
植物繊維多様していることで、割れにくいです。
クラック≪亀裂ひび割れ≫がないわけではありません。

土木関連では多く使用されていますが、
建材としては最近ですね。

ご存知かもしれませんが、
古代ローマ帝国の時代に、
建物にコンクリートとして
多く使用されています。

ただ、滅亡と同時に、
そのシラスの利用方法がわからなくなったとされます。
現在では、大学の研究機関を中心に、
古代コンクリート実現されつつあります。


珪藻土があまりにもメジャーになり、
大手建材メーカーが参入。
樹脂系つなぎ材・のりで塗りやすさをアピール。
既存住宅会社が利用していった。
また、素材のテクチャーのみで普及。

シラスについては100%自然素材のこだわり、
建築家や専門家を中心に採用。
現在では建築家、
こだわり工務店を中心に
大きい視野があります。
こだわりのお客様からも多く採用されています。

珪藻土・シラスには
工事作業工程に違いがあります。
シラスは既存の職人さんにはとっつきにくいですね。
珪藻土は2工程普通の職人さんでもぬれますが、
シラスは、1工程仕上げ。
腕のある職人じゃないと心配です。
ようするに漆喰をぬれない職人さんでは無理ですね。
そういうところにも視野の問題はありますね。


珪藻土は多くの建材メーカーが
製造していて、いろんな珪藻土があるということ。

シラス壁は1社。
100%自然素材に特化しているということ。
その辺を加味して、
検討されれば間違いないかと存じます。


シラス塗り壁と珪藻土価格比較(当社)

1300円/? (材工)の化学物質が含まれた『エコクロス』と
2100〜3600円/?(材工)の『ただの自然素材』珪藻土
*同上は別途シーラー処理もしくは下塗りが必要です。
3500円/?<5?厚>(材工)の『100%自然素材』(ビオセラ)
4500円/?(材工)リターナブルパウダー珪藻土(サメジマコーポレーション)